2023年6月1日 米国中流家庭のように資産1億円をもつために必要なこと(その六「リスク」とは)

「米国中流家庭のように資産1億円をもつ」もシリーズ第11弾になります。

今回は、最も大切な「リスク」をどうとらえるかを取り上げます。

株式や投信を使って資産運用をするとき、このリスクの理解しないのは無謀といってよい。「リスク」を理解するのは、難しいのですが、最も大事な要点です。

 

◆ リスクとは

リスクにはいろいろあると、教科書的に説明を始めても、実効を伴いません。我々は学者ではありませんので、重要なポイントを抑えるということに注力すればよいといえます。

さまざまあるリスクのうち、最重要なポイントは?、と言いましたら、それは、以下の点と筆者は考えます。

① 『価格が変動する』ことを前提とする

② 一時的な『元本割れ』を覚悟し、許容する心持を持つ

経済が成長をしさえすれば、超長期(30年以上)では、株価も経済成長に連動して、上昇することが大いに期待できるのですが、しかし、短期、中期、あるいは、長期(10年程度)でも、必ずと言って過言ではなく、下落局面に直面します。元本割れも覚悟しなければならないということです。

 

◆ どのくらい下落する可能性があるかを知ることが大切(リスク許容度を高める)

コロナ禍が始まった2020年初頭、割と大きな下落相場がありました。その時の下落率は、ざっくり、約20%下落しました。

株価の2割下落で、中には、と言いますか、割と多くの方が、それで真っ青になってしまったのではないでしょうか。

しかし、この20%下落というは、過去をさかのぼると、まだまだ、かわいい下落相場といえるので、筆者は、2020年の春先になり、株価が反転し始めて、逆に、「これで下落は終わりなの?」といぶかしげに思いました。もっと下がると思っていたので、逆に、期待外れでした。

 

◆ 日本の株式市場は、過去30年に3度の大暴落を経験している

3度の大暴落とは:

① 1989年に始まったバブルの崩壊

② 2000年に始まったITバブルの崩壊

③ 2007年に始まったリーマンショック

 

この3度の大暴落、実は、下落率が、ほとんど同じなのです。どのくらい暴落したか?

それは、60%の下落です。約2年ほどという年月をかけて、株価が半分以下になりました。

 

◆ 永遠に下がり続ける相場はない(これは、そう断言してもよいでしょう)

もし、経済成長をするのであればという前提ありきですが、永遠に下げ続ける相場はありません。大暴落は、下落のスピードが速いといっても、60%下落の大底をたたくまでには、2年程度以上の期間がかかるので、ずいぶんと長い、辛抱の期間があるのですが、実は、10年に一度大暴落が起きて、その期間が約2年ということは、残りの8年近くは、実は、トレンドとして上昇相場だということにも気付いてほしいと思います。

 

◆ 大暴落のおかげで(?)、つみたて投資は、超長期で見れば、実は、結果が好転

株価下落、いわんや、大暴落は、ない方が良いのですが、超長期でつみたて投資をする場合には、下落相場は、逆に、つみたてが効率を高める時期ということで、その仕組みを知っていれば、暴落の最中でも、ネガティブな気分よりも、買い時という意味を含めて、ポジティブに考えをして行ける好機であったとも言えます。

 

この辺、もっと説明もしたいところですが、紙幅も限られていますので、この続きを知りたい方は、資産形成を学ぶことを主としたFP相談の門をたたいていただければと思います。わずかながらの料金がかかりますが、大事なポイントをシェアさせていただきます。

 

資産形成を確実にするためには、資産形成の学びが必要です。

 

 

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一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC)  理事 奥田健一 

 専門分野:

 ライフプランニング、資産形成、保険・年金

   主な資格:

   CFP®・1級FP技能士

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