国民年金には、「付加年金制度」というものがあります。以外と知らない人が多いのですが、実はビックリするほどお得な制度になっています。
付加年金とは、国民年金の保険料に追加で保険料(付加保険料という)一律月額400円を上乗せして納めることで、将来受給する年金額を増やせる制度をいいます。
ただし、付加年金制度を利用できる方は、国民年金第1号被保険者と任意加入被保険者に限られ、第2号被保険者(会社員・公務員)は加入できません。
付加年金がどのくらい有利かというと、2年間年金を受給すれば支払った保険料の元が取れ、それ以降受給する年金は全て利益になるということです。
それでは、計算事例を使ってどのくらいお得な制度か見て見ましょう。
◆計算事例1
50歳で国民年金に加入し60歳まで10年間付加保険料を払い込み、85歳まで生きたとして計算すると支払った保険料の10倍の年金(年金総額)が受給できる。
1.保険料の払込額=400円×120月(60歳-50歳)=48,000円
2.年金の受給額=2,400円(200円×12月)×10年(60歳-50歳)=24,000円
3.24,000円×20年(85歳-65歳)=480,000円
◆計算事例2
40歳で国民年金に加入し60歳まで20年間付加保険料を払い込み、85歳まで生きたとして計算すると支払った保険料の10倍の年金(年金総額)が受給できる。
1.保険料の払込額=400円×240月(60歳-40歳)=96,000円
2.年金の受給額=2,400円(200円×12月)×20年(60歳-40歳)=48,000円
3.48,000円×20年(85歳-65歳)=960,000円
上記のように長生きすればするほどお得な制度です。
自営業などの国民年金第1号被保険者の方は加入を検討しては如何でしょうか?
手続きは、お住まいの市区町村役場です。備え付けの用紙に必要事項を記載して提出して下さい。
その際、年金手帳・印鑑・本人確認書類を持参して下さい。
一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC) 大庭 和夫 1級FP技能士
KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢献することを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。 |
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