2022年11月1日 50代・60代以上でも遅くない「つみたてNISA」のすすめ

積立投資を始めるにはもう遅い、投資は失敗すると怖い。でも、ゆとりある生活を送りたい。そんな50代、60代以上におすすめは、運用益非課税、長期・積立・分散投資でリスクを低減できる「つみたてNISA」です。人生100年時代、60 歳の平均余命は男性24.02年・女性29.28年(2021年)と人生は長くなっています。

日本の家計金融資産は2022年3月末で2,005兆円、そのうち現預金54%(米国14%、ユーロ35%)、現預金はインフレになると価値が下がります。公的年金は物価上昇ほど増えないので、お金に働いてもらい資産寿命を延ばすことが必要になります。

 

◆「つみたてNISA」4つのおすすめポイント

1.運用益非課税、時間を味方にリスク低減

 NISA(少額投資非課税制度)はつみたてと一般があり、運用益にかかる税金約20%が非課税になります。つみたては年40万円を20年間非課税、一般は年120万円(2024年から変更)を5年間非課税で運用できます。どちらか1人1口座、年ごとに変更ができ、つみたての方が時間を味方にリスクを低減できます。

 

2.金融庁お墨付きの投資信託で運用コストもリスクも低減

 金融庁の基準を満たした長期・積立・分散に適した厳選された200以上の投資信託から選択します。販売手数料はゼロ(ETFを除く)、運用手数料(信託報酬)が低いインディックス(パッシブ)投資信託*は、長期には大きな失敗はせずに貯蓄や退職金などを増やせる可能性があります。

*インディックス(パッシブ)投資信託:日経225、S&P500等の指数に連動した投資信託

 

3.毎月定額買付のドルコスト平均法は、ストレスも低減

 ドルコスト平均法は、値下り時は多く買付、値上り時は少なく買付、値下り時は買付のチャンスだと思うと心穏やかに、ほったらかし投資ができます。

 

4.途中引出しが自由

 海外旅行、リフォームや老人ホーム入居金など、お金が必要なとき、必要な額を引出せます。

 

 

 

◆「つみたてNISA」の始め方

 投資情報はネット上にあふれています。まずは金融庁のサイトでNISAを始める前に(投資の基礎)、つみたてNISAについて学ぶことをおすすめします。

・おすすめ⇒金融庁NISA特設ウエッブサイト:https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html

 

金融機関の選択は、既に取引がある金融機関や人気のネット証券の商品を確認。投資商品の選択は、手数料(信託報酬)が低いインディックス(パッシブ)投資信託、株・債券・REIT(不動産)を組合せたバランス型もあります。純資産総額や買付額が大きいほど人気があり、ご自身の金融資産の状況などを考慮して選択します。不明な点は金融機関のコールセンターやファイナンシャルプランナーに相談するのも良いでしょう。

 筆者は、次のサイトから情報収集をして「つみたてNISA」を始めました。

・おすすめ⇒モーニングスターつみたてNISA総合ガイド http://nisa.morningstar.co.jp/  

 

◆まとめ

 NISAは、貯蓄から投資へと「資産所得倍増プラン」で拡充が検討されています。 「つみたてNISA」は相場に関わらず、いつでも少額から始められます。50代・60代以上の方は少しでも早く、税制優遇の恩恵を受けながら、長生きリスクに備えて資産寿命を延ばせるよう活用してはいかがでしょうか。

 

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一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC)   三井 礼子 CFP®

KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢献するこ

とを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。

 

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