2018年9月17日   介護度1、認知症を患う母の介護サポート(実体験に基づく紹介)

 

 今、高齢で一人暮らしをしている母(87歳)の生活サポートのために、適切な介護サポートしてもらえる高齢者施設を探しています。FP資格を持つ私ですが、実際に足を運ぶことで気づきが、いくつもありました。

 今現在は、高齢者施設は、いろいろなタイプがあります。それ故に、私自身も、母にとってより適切な施設やサポートの仕組みで分からないことが多く、見学などして大分整理されてきた今でも迷いを感じることは正直あります。

 今回は、認知症を持ち、介護度1,2の方ということを前提に、私が実際に調べた、三つのタイプの介護サービス、施設について紹介します。


 この条件では、① 複合型でのサポート、② 小規模多機能、③ グループホームの三つから探すことになります。

入居タイプのグループホームについては、後日、コラムを書くこととして、今回は、在宅介護として、複合型でのサポートと小規模多機能を比較しながら、実体験に基づいた紹介したいと思います。

 グループホームや小規模多機能を探し始めて、早い時期に気づいた、少なからずの驚きが、よく巷で言われる「高齢者施設は数年待たないと入れない」という話は、特養についての話であり、グループホームや、小規模多機能の場合には、待ちがあっても、若干数で、慌てて決める必要がない場合は、数か月、少なくとも1年程度の期間を想定すれば、入居、入所できうる施設が多かったということです。介護度1の場合ですと、多少の入居までの期間はあってもよいことが多いでしょうから、待ちの問題はあまりないといえそうでした。

 

1) 複合型でのサポート(ケアマネ+デイサービス+ヘルパー (+ショートステイ))
 ※ケアマネ=ケアマネジャー
 ※ヘルパー=ホームヘルパー
 基本形といえる介護サービスは、ケアマネに頼んで、デイサービスとヘルパーを頼むという2本立てでのサポートでしょう。母も、2年前からお世話になっております。介護保険の限度で、デイサービスは週に2回、他の平日3日は、1時間強のみヘルパーさんを頼んでいます。デイサービスに行く朝は30分だけ送り出しのためのヘルパーさんを頼んでいます。
 この体制のサポートでは少し驚くことは、ケアマネ、デイサービス、ヘルパー、ショートステイが別の会社になるということです。さらに、昼のヘルパー、朝送り出しのヘルパーも別の会社になっています。
 デイサービスで、本人が熱を出したときは、親族は、途中退社で対応する必要がありました。散歩も制度上していただけないということもあります。

 

2) “小規模多機能”
 小規模多機能というタイプの施設があることを、施設探しの中で知りました。メニューとしては、デイサービス+訪問介護+お泊り(ショートステイ)+ケアプランということで、それぞれのサービスは、複合型と同じですが、大きな違いは、これらすべてのメニューを一つの施設が一体運営してくれるという点です。さらに、その時々の状況に合わせてかなり自由度の高くサポート内容を変更できます。熱を出した時の対応も、第一には親族に連絡を取るのは同じであるものの、施設の方が、本人を病院に連れていくという対応も可ということで、急を要するときの親族への負担が減る可能性があると感じています。

 さて、高齢者施設は、他にもいろいろな施設がありますので、どのタイプの施設にするかの選択も大切であり、悩むでしょう。それぞれに一長一短があり、本人の希望に沿うことが大事です。さらに、それぞれの施設の理念、運営体制などの違いがありますから、慎重に、出来るだけ多くの施設を訪問して、比較対象をすることが大切と実感しています。

 

 

一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC)  奥田 健一 CFP(R) 

KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢献することを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。

 

 

【免責事項】
 かながわFP生活相談センター(KFSC)は、当コラムの内容については掲載時点で万全を期しておりますが、正確性・有用性・確実性・安全性その他いかなる保証もいたしません。当コラム執筆後の法律改正等により、内容が法律と異なってしまう場合がございます。どうぞご了承くださいますようお願いいたします。万一、当コラムのご利用により何らかの損害が発生した場合も、当社団法人は何ら責任を負うものではありません。