2018年3月17日 資産運用のための現状をみる目

 

今年のセンター試験(日本史B)の問題です。考えてみてください。
難しいと感じますか。易しいと感じますか。
 
 

 

回答は出ましたか。
回答を出すには、この絵巻(この絵)に何が描かれているかを見極める必要が有ります。
しかしながら、全体を見るのは、難しいものです。見ていながら、見えていないことも多くあります。
 この絵には何が描かれているか、上下左右、全画面を見て、描かれている内容を理解することができれば、回答を導き出せます。

資産運用を行う場合も、この価格は、割安か、割高か、今後の経済状況は、どのくらいの将来価値を見込めるか、等々、この絵を見るように、その時の状況を見て、客観的に判断して、決断します。
しかしながら、状況は、時間の経過とともに変化します。絵には異なった状況が描かれるようになります。
さて、状況の変化により、新たな判断をする必要が出てきます。この時、新しい絵を見ることができるかにかかっています。
新しい絵を見ることができない。過去の絵に縛られて、過去の投資金額を判断材料にしてしまう。過去の絵による目標額に縛らせてしまう。
新しい絵を見ているが、過去の絵に縛られて、その変化に気が付かない。過去と現在は、似ているところも多いので、新たな変化、あらたな事象の出現を気が付かないために、過去の絵の判断基準に従ってしまう。
新たな判断をするときは、過去の絵にとらわれることなく、新しい絵を見て、そこに何が描かれているか、その内容は何かを見極めて、判断します。
資産運用においても同様です。現在の状況を理解し、その内容を正しく把握し判断します。現実を見る目を養う必要がります。

 

(※ 文中の 問4「16」 の正解は②)

 

一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC)   金子 浩  CFP(R)

KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢献することを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。

 

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