2017年11月2日  30才代で住宅ローンを組むのなら、必ず教育や老後資金を考慮すべき!?

 

子供の小学校就学前に30才代でマイホームを購入する方は多いと思いますが、人生の三大資金である、住宅資金・教育資金・老後資金のそれぞれのバランスを考慮して購入を決めないと、大変なことになります。住宅ローンは、一般的には80才まで、最長35年間のローンを組むことができます。45才までであれば、最長の35年間借りられると考えますが、80才まで返済するというわけです。でも、実際、収入が無ければ返済できません。
借入金を完済する時期を見据えて住宅ローンを組むことが、住宅購入を決定するひとつのポイントになるのです。

 

◆住宅の購入時に、どこまでバランスのよい返済計画を立てられるか
子供が就学前で、これから住宅ローン借りることを想定すると、まず、住宅資金の住宅ローンの金額がいくら、返済期間がいつまで、いつ完済するのかを把握します。また、その間、住宅ローンの返済と並行してかかる教育資金が、いくら必要なのかを考える、更に、子供の教育資金をかける中で少しでも老後資金の貯蓄計画を考慮するということも必要です。三大資金のバランスを考えて住宅を購入しないと、立て続けに生活設計が崩れます。例えば教育資金がかかりすぎると、住宅の繰り上げ返済ができず、返済計画が崩れてしまう、そして、返済計画が崩れると、老後資金が全く貯められていないという悪循環に陥ることが予想されます。少なくとも、三大資金のバランスを知っていて、住宅を購入するかしないかでは、生活設計に大きな差が生まれます。


◆50才代の現役の時にライフプランを見直すことも必須
30歳代で住宅購入をした場合、次に大事なのは50歳台での過ごし方です。50才代は、ある程度の収入を得られている時期であり、一方、定年も見えてくる時期でもあることから、30才代当初のライフプランをもう一度見直す時期として重要なのです。
支出するお金の流れは、子供の教育費の目途が立つ時期であることから、次第に自分達夫婦に使うお金に変わっていくのです。
 また、その後の子供の独立や結婚を機に、家族構成の変化によって、部屋の改修や二世帯住宅の検討なども話題となる時期です。
一方、マイホームも古くなり、設備や内外装の修繕のことも、住宅資金の購入費ほどではありませんが、修繕費として、ある程度まとまった資金が必要な時期でもあります。
50才代は、会社の定年後のことも、ある程度視界に入ってきますから、現役でいる間にどれだけの老後資金が準備できるかということが、非常に重要なポイントとなります。
健康面でも、より注意が必要です。近い将来、病気で介助が必要になっていくことも考えていく時期です。終の棲家が自宅でなく、施設を利用する場合は、施設利用料の準備が必要となりますし、元気なうちにどんな施設に入りたいのか、そして、入りたい施設ではどのくらいの資金の準備が必要となるのか、あらかじめ老後資金を計算していくことが必要になります。
健康寿命から平均寿命の差が、女性の場合は、10年あると言われています。つまりその間は、介助や介護になるということも考えておくべきです。
過度に心配し過ぎることはよくありませんが、誰にでも老後資金が必要なことは避けられませんので、自分達の老後の生活環境や条件を考慮しながら、まだ、収入のある50才代の現役の時に、ライフプランを見直すという意識は必須だといえるでしょう。

 

これから住宅を購入される30才代の皆様、FPは、50才代のライフプランの見直しを考慮した、住宅資金のライフプランのご提案をすることができます。お気軽にご相談してみて下さい。

 

 一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC)  

ファイナンシャル・プランナー AFP 志村 孝次 

KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢献することを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。

 この内容は2017年10月に相鉄不動産販売様のメルマガに掲載された内容を、同社のご了解を頂き掲載しています。

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