2017年6月1日 高校、大学の時の教育費

 

少子化という事もあり、子供の大学進学率は高くなり、また、現役での大学進学が増えています。ただ、高校、大学の費用は、思ったよりも多くかかるご家庭が多いもの。ライフプランの中に組み込んで、家計プランをきちんと立てることが必要でしょう。そこで、今回は、お得な教育費の情報をいくつかご提供していきます。 

 

◆博士課程が実質無料 

お得な情報として最初にあげる東京理科大は、博士課程に進む学生に、授業料に相当する額の給付型の奨学金を用意し、また、入学金なども免除になるという制度があります。最近は高学歴社会となり、大学に進む学生が増えましたが、さすがに、博士課程まで進む学生は少なく、多くの人には関係ないことかもしれませんが、博士課程が無料で通えるなんて、ちょっと魅力的な話であると思います。 

一方で、地方の私立大学が、公立大学化しているというニュースもあります。公立大学のほうが、授業料が低めとなりますので、親にとってはありがたいことと言えるでしょう。 

 

◆将来の教育費を考えた家計プランを立てる理由とは 

子供が、高校、大学に進学したときにかかる教育費用に対する備えは大切です。私たちファイナンシャルプランナーが常に申し上げる、ライフプランを立てること、そして、そのための10年、20年以上という長い期間の家計の推移を予想しておくことで、充実した家族の生活を実現し、その時になって慌てない備えをすることができるというものです。 

 

◆家計に占める費用としての高校大学の教育費 

神奈川県はその土地柄から、私立高校や私立大学に行くことになるケースを想定しておくことが必要でしょう。 

私立大学に通うと、自宅通学でも、年間約130万円前後の授業料、それに交通費やこづかいなどを含めれば150万円程度を少なくとも想定しておく必要があるでしょう。 

下宿をするとなると、下宿の費用だけで、100万円程度以上はかかるでしょう。 

高校生の期間も、私立高校に行って、更に受験対策で塾などに通うとなると、その年は、大学と同じ程度の費用が掛かります。 

この額は、自分の給与収入の15%から20%程度を占めることになり、子供が二人いれば、その倍がかかるわけです。かなり大変ですね。

 

◆最後に、ファイナンシャルプランナーとしてお勧めする家計対策を挙げておきます

1.結婚したときから15-18年計画で、月々1万円でも2万円でもよいので、こつこつと積立をすること。その際に、積立投資という

 選択肢もあるかもしれません。

2.住宅ローンを決める際に、家族構成を考えて、無理のない返済計画を立てること

3.国の奨学金制度、民間の奨学金制度を活用すること(返済不要な給付型の奨学金が増えることを期待しますが、現在多数を

  占めるのは、卒業したら返済する貸与型ですので、子供の生活設計のことも考えないといけません。)

4.会社勤めの方は、会社が低利のローンを用意してくれていることがあります。そのような制度のある会社に勤めている方は、

  制度をフルに活用することが大切でしょう。

5.夫婦共働きという事も考える必要が出てくるでしょう。

 

ぜひ、実践してみてください

 

 

一般社団法人 かながわFP生活相談センター(KFSC) 奥田 健一 CFP® 

 KFSCは神奈川県民の皆様のライフプラン作りやより豊かな生活の実現に貢

献することを目的に活動するベテランのファイナンシャル・プランナー集団です。

 

この内容は2017年2月に相鉄不動産販売様のメルマガに掲載された内容を、同社のご了解を頂き掲載しています。

 

 

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